キー付きデータページ

データページは、データベースやウェブサービスなどのデータソースに問い合わせを行うのではなく、情報をメモリにキャッシュすることで、Pega Platform™アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。 データページは通常、項目一覧または単一の項目に関する情報のいずれかを返します。 データページを多用するアプリケーションでは、データソースとのやり取りが頻繁に行われるため、パフォーマンスに問題が生じることがあります。

たとえば、ある自動車販売店では、顧客が現在在庫のある車両を閲覧したり、在庫内の車両の詳細を確認したりできるアプリケーションを提供しています。 この販売店は、顧客が在庫内の自動車を閲覧することにより、在庫のシステムオブレコード（SOR）に毎日何千件ものリクエストが送られていることに気づきます。 大量のデータベースクエリーは、販売店のウェブサイト上の車両情報へのアクセスに影響を及ぼし、潜在顧客のユーザーエクスペリエンスに影響を与えます。 顧客が車種、色、モデル、価格帯を異なる組み合わせで選択する毎に、アプリケーションはデータベースアクセスし、データページを更新します。

リスト構造データページの特定の項目に対する即時アクセスを提供するには、キーアクセスを有効にします。 キーアクセスを使用することで、項目のリストを返すページと、1項目に関する情報を返すページという2種類の別々のデータページを維持する必要がなくなります。 アプリケーションで使用するデータを取得する際に、キーデータページを使用すると、システムオブレコードとのやり取りの回数が減り、処理が効率的になります。

「+」アイコンをクリックすると、キーデータページの使用によりデータベースクエリーの数がどのように削減されるかを確認できます。

使用例2：キー設定あり

あるケータリング業者は、顧客がイベント用のメニューや食事メニューをカスタマイズできるケースタイプを提供しています。 このケースタイプで、顧客は複数のステップを経てケータリングを選択します。 各ステップでは、メニューやダイニングオプション、前菜、メイン料理、テーブルサイズ、椅子の種類など、イベントの特定の部分に焦点を当てています。 価格や在庫情報は、多いときには毎日変更されます。

次の例では、ケースごとに頻繁にデータがリクエストされることが予想され、リクエスト間でソースデータが変更されない傾向があります。 この使用例では、キーデータページを使用することで、1つのケースに対するシステムオブレコードとのやり取りの回数が減り、パフォーマンスが向上します。

次の図で、「+」アイコンをクリックすると、キーデータページを使用することで、データベースインタラクションの数が減少し、データベースのパフォーマンスが向上する仕組みが表示されます。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。