Pega Mobile
従来型のモバイルアプリアプローチ対Pega Mobile
従来とは異なる、柔軟な働き方が増えているため、いつでもどこでも接続できることは生産性の向上に欠かせません。 リモートワークの急増に伴って、人々はますますモバイルで直感的なエクスペリエンスを期待するようになっています。 プロセス間のギャップを埋めるためにすばやく開発したり、変更したり、または自動化したりするアジリティがこれまで以上に重要となり、シームレスで直感的なユーザーエクスペリエンスが幅広く求められています。
従来型のモバイルアプリアプローチ
従来のモバイルアプリ開発のアプローチは、多くの場合、複雑で時間がかかります。 これに対するソリューションは通常チャネル中心のアプローチをとり、モバイルアプリなどの個別のチャネルごとにロジックを組み込みます。このアプローチでは、顧客エクスペリエンスが分断されてフラストレーションが溜まり、解約率の上昇や、変更を各チャネルで再コード化する必要があるためメンテナンスコストが増加します。
Pega Mobile
Pega Mobileのローコードアプローチは、ビジネスアーキテクチャにCenter-outアプローチを採用することで、モバイルアプリの開発プロセスを簡素化しています。つまり、カスタマージャーニーに着目し、そこから開発を開始します。 中心(センター)から始めて順次外側(アウト)に広げていくことで、顧客のMicrojourneyがモバイルを含むすべてのチャネルで共通となるため、一貫した体験を提供することができます。 アプリケーションのアップデートは、デプロイ先の環境に即座に反映されます。 Pega Mobileアプリの開発では、ネイティブ開発環境やテスト環境を使用する必要はありません。
オフライン処理
オフライン対応のモバイルアプリは、ネットワークに接続されていない環境で仕事をするモバイルユーザーにとって便利です。 オフライン対応アプリを活用することで、開発者がオフライン処理を可能にしたケースタイプに対して、モバイルユーザーは新しいケースを作成できます。 また、オフラインで作業しながら、オフライン対応ケースのアサイメントを処理することもできます。 モバイルデバイスとサーバー間のデータ同期は、モバイルデバイスがオンラインになった時に自動的に行われます。
前提条件
Pega Platform™アプリケーションでアプリケーションのためにモバイルチャネルが設定されていること
アプローチ
- App Studioが提供する機能を活用します。カスタムコードは実装しません。
- オフライン処理に適したケースタイプを特定して有効にします。
- ユーザーがオフラインで実行できる手順を含むステージを特定します。
- 競合に対応し、問題を処理するために、オフラインステージの後に調整プロセスを設定します。
- データ同期の戦略を定義します(完全に同期するか、差分を同期するか、など)。
- データ同期の速度を向上させるための戦略を定義します。
- オフライン対応アプリでデータのキャッシュを有効にして、ユーザーは、必要のない遅延なく作業を開始できます。
- オフライン対応の場合、サーバーサイドの後処理を無効にすることで、アクションの重複処理を回避し、アプリのパフォーマンスを向上できます。
ケースタイプについての考慮事項
- 複数のユーザーが同じオフラインタスクを実行する必要がある場合、タスクを独立して実行する子ケースを作成します。
プロセス設計についての考慮事項
- オフラインモバイルアプリを開発する場合には、設計上の特別な考慮事項が必要になります。 Pega Mobileアプリは通常、各種UIおよび処理機能をサーバーに依存しています。 サーバーに接続できない場合、これらの機能が使えなくなります。 そこで、オフライン対応のフロー処理機能、コントロール、およびアクションを使用します。 アクティビティやスマートシェープなどのルールをオフラインステージに配置することはできません。 ただし、リモートシステムのアップデートとノーティフィケーション(通知)は、オフラインステージの最後に配置できます。
- データベース内にインデックスエントリーが重複してしまうことを避けるため、オフライン対応アプリでは宣言型インデックスを使用しないようにしてください。
- オフライン対応アプリで動作するルールでは、パラメーターがサポートされません。
Pega Mobileの詳細については、以下のPegaコミュニティおよびPega Academyのコンテンツをご覧ください。