製品ルール
アプリケーションコンポーネント
アプリケーションはルール、ルールセット、アプリケーションデータ、システムデータ、およびデータベーススキーマなど、他のオブジェクトで構成されます。 アプリケーションを本番環境に移行する際に、アプリケーションとそのコンポーネントをPegaシステム間で移行する必要があります。 たとえば、アプリケーションを開発環境からテスト環境に移行し、最後に本番システムに移行します。 場合によっては、パッチリリースに含まれる更新されたルールセットやデータタイプなど、特定のアプリケーションコンポーネントのみを移行する必要があります。
次のシナリオについて考えてみてください。家の引っ越しで、移動する荷物のリストを作ることがあります。 作り付けの家具、設備の配管、電気の配線などは、引越し先の家にすでに備え付けられているため、リストには含めません。 次に、荷物リストの荷物を引越トラックに積み込みます。 トラックが目的地に到着したら、トラックから荷物を取り出し、各アイテムを開梱します。
前の例で説明した荷物リストと同様に引越し先となるPega Platformシステムに移動するアプリケーションコンポーネントを識別する製品ルールを作成します。 製品ルールには、アプリケーションを構成するルールセット、データ、その他のオブジェクトがリストアップされます。 通常、製品ルールには標準ルールセットやデータは含まれません。これらのコンポーネントはすべてのPega Platformシステムに組み込まれているためです。 製品ルールは、「Rule-Admin-Product」クラスのインスタンスで、RAPとも呼ばれます。
「Product」ルールから「Product Preview」ダイアログにアクセスすると、アプリケーションのコンテンツの概要を確認できます。
次の画像で、「+」アイコンをクリックすると、「Product Preview」ダイアログの詳細が表示されます。
Application Packagingウィザード
Pega Platformでは、製品ルールを使用してアーカイブファイルを作成し、選択したコンテンツのエクスポートやインポートを行います。 引越トラックに荷物を積み込むのと同じように、製品ルールのコンテンツを、ZIPまたはJAR方式のいずれかを使用して圧縮アーカイブファイル(RAPファイルとも呼ばれる)に移動します。 アーカイブファイルを移動先システムにコピーし、ファイルのコンテンツをシステムにインポートします。
次のビデオでは、アプリケーション移行の基本について説明します。
動画のスクリプト
アプリケーションの開発過程では、通常、アプリケーションは複数の環境にまたがって移行していきます。 一般的に、アプリケーションはひとつの環境で開発され、別の環境でQAされ、また別の環境でユーザー受入テストを行い、最終的にリリースの準備ができた時点で本番環境に移行します。
環境間の移行は、どの開発サイクルでも常に発生することです。 このような速いペースは、通常、時間的制約のあるホットフィックスやアップデートの必要性によるものですが、アプリケーションの移行中に問題を引き起こす可能性があります。 正しく行われないと、一部の機能やユーザーグループ、外部システムデータなどが抜けたままアプリケーションが移行される可能性があります。アプリケーションの重要なコンポーネントをすべて統合したパッケージを作成する統合移行ウィザードを使用すれば、安全な移行を簡単に計画することができます。
Application packagingウィザード
製品ルールの作成時やRAPファイルの生成時のエラーの発生を防ぐため、Pega Platformでは、一連のステップで製品ルールを作成するのに役立つApplication Packagingウィザードというツールが用意されています。 ウィザードでは、各ステップで含めるアイテムが特定されるため、デベロッパーは不足のあるコンポーネントを特定できます。 たとえば、Google APIキーなどの標準ルールセットに関連付けるカスタマイズデータインスタンスは、手動で追加できます。 ルールフォーム自体から製品ルールを変更することもできます。
インポートルールの利用状況
ユーザーがアクセスできるルールセットにルールをインポートした場合、ルールの実行をただちに開始できます。 インポートされるルールは、同じアーカイブのすべてのルールがインポートされる前に実行できる場合があります。 同じ理由で宣言型のルールではすぐに実行を開始できます。 このことは宣言型のプロセスで参照する要素やプロパティのアップロードが済んでいない場合は、宣言型のプロセスが失敗する可能性があることを意味しています。 このため、アクティブユーザーがいるシステムにアーカイブをインポートする場合は、計画が必要です。
以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- アプリケーションの移行 v3
- アプリケーションの移行 v4